![]() 第2回日本セーフティプロモーション学会学術大会 |
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| 第1日目 一般口演 | |
今回の大会から始まった一般口演、人からの発表をいただきました。発表者は大学等研究者から5名、自治体から4名、そしてNPOから1名と、この学会らしく発表者の半数は地域で様々な活動をされている実践者。厚木市の石橋さん、青森県の奈須下さん、一戸さん、仙台市の浅野さん、そして山口女性サポートネットワークの小柴さんから、DV対策、子どもの事故予防など現場における現状や課題が報告されました。そして、質疑応答の時間では、会場内の研究者の方々から、様々なアドバイス。まさしく、この学会の目指すところです。また、それぞれの地域によって、データや課題に差があって、今後、ネットワークが広がり、この地域差を明らかにすることによって、有効な対策が浮かび上がってくるのではないか感じました。 一方、研究者の方は、兵庫教育大の西岡先生から小学生の防犯能力の評価方法に関する研究、産業技術総合研究所の高島さん、掛札さんから携帯メールによる子どもの事故予防に関する意識調査、「モノ・環境・ヒト」の包括視点からの傷害予防、傷害サーベイランス普及に向けた行動変容に関する研究、東京老人総合研究所の前川さんから、ミストサウナ使用による高齢者向け入浴方法の検討などの研究成果が発表されました。こちらも質疑応答では、様々な質問が飛び交い、非常に熱心な意見交換がなされました。自治体職員の私には耳の痛い話や参考になる話がいっぱいでした。 |
一般口演 |
| 第1日目 ポスター発表 | |
ポスター発表も今大会から導入。12名の発表者からポスター掲示及び発表がなされました。こちらの方は研究者がほとんどですが、うち7名の方が十和田市のセーフコミュニティ活動に取り組んでおられる方々。青森県立保健大学の山田典子先生、奈良岡先生、川内先生、三津谷先生、山田真司先生、リボウィッツ先生、そして介護老人保健施設とわだの豊田さんから、セーフコミュニティ活動による活動参加者や関係者の意識形成過程について様々な角度から調査・分析された概要が報告されました。 セーフコミュニティ活動には、何といってもその地域に住まれている住民の方々の意識高揚と参画が不可欠です。そして地域住民自らの「気づき」による自発的な活動が、取組の質的な向上と持続性を確保するものと考えています。非常に興味ある研究です。 もう一つのブロックでは、京都府立医大の木村先生から高等学校における学校管理下事故災害の実態及び小学校における骨折事故発生要因の検討、長崎大学の福田先生から乳幼児における口腔領域外傷の発生状況、農研機構農村工学研究所の片山さんから、畦畔の草刈り作業と安全に関する調査、京都府立医大の岡山先生から高齢者における熱中症予防のための対処方法の検討について発表がありました。 こちらは、実際の現場で発生している外傷の実態を明らかにし、それを対策へとつなげていこうとされている研究の報告でした。このような成果をうまく施策へ反映していくようなシステムを構築していくことが大きな課題だなあと感じています。 しかしながら、外傷の実態を明らかにし、それを皆さんに知ってもらうだけでも、外傷予防にとって大変有効です。このような情報の共有化についても、本学会で取り組んでいきたいと思います。それはさておき、こちらのポスター発表の方も、気軽に質問できることもあって、多くの質問、アドバイスなどが出され、私が座長をしていたのですが、予定時間があっという間に過ぎてしまいました。発表者の皆さまありがとうございました。 |
ポスター発表の様子 会場の様子 |
| 第2日目 大会長講演 | |
2日目は、東京都老人総合研究所副所長の鈴木隆雄先生の大会長講演からスタート。鈴木先生からは「高齢期における事故予防の重要性」と題し、高齢者の外傷予防がいかに大切かということを、データを用いて非常にわかりやすく解説いただきました。特に総死亡率と年齢の関係を示した総死亡曲線(Gompertz曲線)と年齢別・死因別死亡曲線との関係で、日本の生活習慣病対策はもう十分な成果をあげており、これ以上の必要性は薄く、事故予防にシフトしていくべきだとのお話はとても興味深いもので、ついつい「うんうん」と頷いてしまいました。鈴木先生の講演は、いつもデータをうまく活用されて、とても説得力のあるお話なので、本当に感心します。 |
鈴木大会長と事務局の皆さん |
| 第2日目 基調講演 | |
今大会では、WHO西太平洋地域局健康政策部長のリンダ・ミランさんと前・内閣府政策統括官付参事官(交通安全対策・自殺対策担当)、現・都市再生機構カスタマーコミュニケーション室長の高橋広幸さんから基調講演をいただきました。 リンダ・ミランさんからは「セーフコミュニティの構築へ:WHOの取組」と題し、西太平洋地域の外傷等の実情と課題、そしてWHOの取組について講演いただきました。外傷による死亡は世界でも全体の9%を占め、特に交通事故が近年急増してきているということ。ベトナムなどではここ数年で急激に自動車やオートバイが増加し、交通事故防止対策や法令整備が追いついていないことが大きな要因となっているようです。 また、WHO西太平洋地域局では「Framework of Action for Health Promotion」という取組を展開されていて、これは、「健康都市連合(ヘルシーシティ)」という形でその展開を広めていっているということでした。日本でも千葉県市川市をはじめ24都市が健康都市連合に加盟されています。 次に、高橋室長から、「政府における道路交通安全、自殺予防の取組」と題し、交通事故及び自殺の現状と課題及び政府の取組について講演をいただきました。交通事故では歩行者の死亡事故率が高く、特に高齢者と子どもの事故予防が課題で、自殺については、失業率との相関性が強く、平成9年以降の自殺者の急増は中高年男性の自殺者の急増によるものということでした。 これらを受け、地域や住民が安全で安心な交通社会の形成に積極的に関与していくような仕組みづくりを進めているとし、その手法としてセーフコミュニティを位置づけできないか模索しているということ。自殺対策については多重債務者の救済や自殺対策要綱の見直しなどに取り組まれているということでした。セーフコミュニティが国の施策として位置づけられることを期待しています。 |
Dr Linda Milan 高橋広幸室長 |
| 第2日目 シンポジウム | |
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シンポジウム1の様子 |
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シンポジウム2の様子 |
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